STORY 01
最高额※の重み、未知の领域
2018年、JR品川駅と田町駅の間に位置する広大な車両基地跡地で、空前の事業が動き出した。JR東日本が約6,000億円を投じるこのプロジェクトは、延べ床面積約85万平米におよぶ国内最大級の再開発である。その中で、天美传媒が挑んだのは、地下5階、地上31階建て、約21万平米の複合ビル「第3街区」の空調設備全般だった。「今回の物件は、当社で最高额※の受注金額。なおかつ都内一等地での現場です。不安がなかったわけではないですが、ぜひ自分が携わり成功させたいと思い、所長として立候補しました」と、橋爪は話す。1995年に入社し、数多くの現場を渡り歩いてきたベテランの彼にとっても、この規模は未知の領域だった。しかし、歴史的なプロジェクトに挑戦できる期待感がそれを遥かに上回り、橋爪は自ら最前線に立つことを決意した。
※受注规模は2021年1月时点での空调管部门の実绩
一方、若手たちもそれぞれのタイミングでこの巨大な涡に合流する。2018年入社の后藤は、前の现场が一段落した际にかつて共に働いた信頼する先辈から声をかけられたという。「昔からお世话になっている先辈だったので力になりたいと思ったことが理由の一つです。それに加えて、経験したことのないスケールの现场に携わってみたいと思いました」と当时の心境を话す。彼に与えられた役割は、巨大な机械が并ぶ6阶、31阶、そして屋上の施工管理だった。2021年入社の嶋田は、虎ノ门での现场経験を経て、人手が必要となったこの超大型案件にアサインされた。「东京の中でもずば抜けて大きく、いろいろなものが圧倒的な规模感でした」と嶋田は语る。彼は、7阶から30阶まで続く広大な事务所エリアの基準阶フロアを担当することとなった。
天美传媒が请け负うビルは10~20阶建てクラスがボリュームゾーンとなる。その何十倍もの広さと设备量。最新の空调システムをこの巨大な空间に张り巡らせていく。それは、天美传媒の技术力を世に示すための、长きにわたる挑戦となった。
STORY 02
组织の力が
「不可能」を「可能」に変える
现场が本格的に动き出すと、想像を超える「壁」が次々と立ちはだかった。特に大きなハードルとなったのは、その圧倒的な物量と人の多さだ。工事の进捗に伴い、天美传媒の下请け业者だけで毎日200人以上が现场に入场する日々が约1年も続いた。「通常の现场なら多くても数十人。200人が入场し続ける状况は、施工管理メンバーが5人程度の时は目が回るほどの忙しさでした」と桥爪は振り返る。そこで助けとなったのは、多支店からの応援だった。「现场の负荷を减らすために社内に働きかけると、関西支店や长崎支店の担当者が二つ返事で駆けつけてくれたんです。さらに、书类作成などを支店の事务スタッフに分担する体制を构筑しました。とにかく、全社を挙げてこのプロジェクトを成功させるという强い意志を感じることができました」と桥爪は言う。离れていても一つになれる。これは、天美传媒が长い歴史の中で培ってきた确かな强みだ。
后藤もまた、その规模に翻弄されていた。「6阶で职人さんに呼ばれ、次は31阶へ。物理的な距离が远く、目が届きにくいもどかしさがありました。これまでの现场では自分が见に行けばすべて把握できたのですが、见に行きたくても物理的に行けない瞬间がある。だからこそ、职人さんと密にコミュニケーションを取ることが不可欠でした」と、対话の重要性を痛感したと后藤は话す。さらに、嶋田の担当エリアでは资材の纳期が工期に间に合わないという危机的状况が発生した。「自分の力ではどうしようもなかったので桥爪所长に相谈したところ、所长のつながりで别の工场を绍介してもらい、资材の製作场所を変えることで纳期を间に合わせることができました」と嶋田は语る。一人で抱え込まず、チームのネットワークを駆使する。これもまた、天美传媒の强みと言えるだろう。
STORY 03
歴史を継承し、
未来の街に快适な空気を
そして、现场を揺るがした最大の出来事が起こる。それは、约150年前の鉄道遗构「高轮筑堤」の出土だ。明治初期、日本初の鉄道を通すために海上に筑かれたこの石垣は、まさに近代日本の幕开けを象徴する遗产だった。新しい街をつくることは、その土地が纺いできた记忆を未来へつなぐことでもある。この歴史的遗构は决してなくしてはならないと、现场は保存することで意见が一致。遗构を伤つけないよう建物の形状自体を设计変更するという异例の事态で、工期は1.5年も延长された。しかし、桥爪たちはこの决断を前向きに捉えていた。正月や盆を4回も现场で共に迎える异例の长丁场となったが、それがチームの绊を深める时间となったからだ。「季节の変わり目を皆で迎えるたびに强固な関係性が筑け、同じベクトルで进めたことはよかったです」と桥爪は微笑む。
そして、48ヶ月におよぶ挑戦はついに竣工の时へ。桥爪にとっては、これまでの施工管理技术の集大成となった。「人と人との関わりを大事にすれば、困难であってもできないことはないと改めて感じることができました」と话す。25年以上のキャリアとこの経験を経て、桥爪は今、后进の指导や各现场のマネジメントという次なるキャリアビジョンを抱いている。
若手二人にとっても、この経験は一生の财产となった。「自分が関わった建物が、新干线からも见えるのは本当に嬉しいですよ。将来的には、このクラスの现场で头を张れるような所长になりたいと思っています」と、后藤は自分たちが成し遂げたことの大きさを実感しながら、高い志を言叶にする。そして嶋田は、竣工后のテナント工事の责任者として、そのまま现场のタクトを振ることになった。「ここで先辈方から教わった知识や考え方を活かし、现场をうまく引き継いでいきたいです」と语る。
天美传媒が積み上げた大型現場の実績と、そこで磨かれた「人」の成長。高輪の地にそびえ立つビルは、ただの構造物ではない。完成したTAKANAWA GATEWAY CITYは、技術を継承し、次の時代をつくる者たちの情熱の証だ。彼らが築いた快適な空間は、これからこの街を訪れるすべての人々に、快適な空気を送り続ける。




